前回に引き続きパタゴニア旅行の準備についてです。
前回はパタゴニア旅行での宿について紹介しましたが、今回は現地でのアトラクション(オプショナルツアー)の手配について紹介したいと思います。
現地ツアーの予約の必要性について
海外旅行で現地のツアー・アトラクションに参加する場合は、事前に申し込んでおくべきか、現地で到着してから申し込めばよいのか悩ましいところです。
メリット・デメリットをあげると次のようになると思います。
- 事前に申し込む場合
- メリット
- 日程が確定できる。
- 満員で参加できないリスクを回避できる。
- デメリット
- 日本語の代理店を介すと手数料をかなりとられる
- 現地の業者と直接コンタクトを取るには英語のメールでやり取りする必要がある
- 現地での相場・正規料金が把握していないため、ぼったくられる可能性がある
- 支払い方法によっては支払い手数料がかかる(銀行振り込みなどの場合)
- メリット
- 現地で到着してから申し込む場合
- メリット
- 現地で相場が把握できるため、ぼったくられる可能性は低い
- 現地払いとなるため、支払いに手数料をことはない
- デメリット
- 希望の日に参加できるかどうか、現地に行くまでわからない
- メリット
私のように期間が決まっている旅行の場合は事前に手配をするのが無難です。
その場合は、あとは手数料覚悟で日本の旅行会社などに手配を依頼するか、多少の苦労をいとわず現地の会社とコンタクトを取って手配をするかになります。
私の場合は、英語のメールのやり取りならばなんとかなるので、できるだけ現地の会社に相談するようにしています。
ウプサラ氷河 クルーズ
ロス・グラシアレス国立公園で最大の氷河であるウプサラ氷河ですが、地球の歩き方によると「クルーズ船によるツアーでしか行くことができない」となっています。
最大ということもあって、ウプサラ氷河には訪れてみたかったので、「クルーズ船ツアー」は押さえておこうと思いました。
私が手配をしたのはSolo Patagonia社のクルーズ船ツアー「Rios de Hielo Express」です。
実際にこのクルーズツアーに参加したところ、ほぼ満員でした。日程に余裕がない場合は事前に予約しておくことをお勧めします。
このツアーは次のようになっています。
- 料金: 1500ペソ (2016/1/1~2016/3/31)
- 国立公園入場料(260ペソ)とエル・カラファテ往復バス(300ペソ)は別料金
- プンタ・バンデラ(Punta Bandera)から出発して、ウプサラ氷河・スペガッツィーニ氷河を回るコース
- 時間は5時間
- オンライン申込みは可能
アルゼンチンの物価は不安定なので、価格は変更があると思います。2015年12月は1350ペソでした。
オンライン予約
Solo Patagenia社のWebサイトはスペイン語ですが、頑張ればなんとかなります。
まずSolo Patagonia社のサイトの中央付近にある「RESERVAR AHORA」を選択します。
すると「Reservar pasaje」というページが表示されるので、申し込む際に必要な情報を入力します。子供が参加する場合は子供の身分証(パスポート)の写真を送る必要があるようです。すべて入力したら一番下の「Enviar」ボタンを押します。
確かこれでおしまいだったはずです(最終確認ページがあったかもしれません)。
予約に成功するとSolo Patagonia社からメールが送られてきます。このメールは英語です。予約確認には注意点が3点記載されているので紹介しておきます。
- エル・カラファテ往復バスチケット(Navigation tickets)は現地のSolo Patagonia社のオフィスで購入可能
- 予約は前日の12時まで有効。それ以降は、空いていればチケットを受け取れる
- 子供向けの割引を受けるためには、パスポートの提示が必要
事前予約はしたもののバスチケットの入手のために現地のオフィスにはいかなければいけない点に注意してください。また、タクシーなどの自力でプンタ・バンデラに行く場合も、ツアーのバウチャーを入手するために、結局はオフィスに行く必要があります。
支払い
オンライン予約を行うと「mercado pago」というシステムからオンライン支払のメールが来ます。
このメールの「Pagar」ボタンを選択すると決済ページがブラウザで表示されます。
この画面でクレジットカードとその他情報を入力して「Confirmar pago」を押せば支払完了です。なお、銀行名のところはクレジットカード発行会社を選択するのだと思いますが、日本の金融機関はありません。「Cualquier otro banco」が「その他の銀行」という意味なので、これを選べばよいと思います。
ところが! 私の場合は2日後に決済失敗のメールが送られてきました。おそらく日本のクレジットカードでは決済が通らないのではないかと思います。下記が決済失敗の通知メールです。
ただ、支払う意思があったということなのか、現地のオフィスを訪ねたときにはツアーの前日12時を超えていましたが、予約は確保されていました。結局、現地のオフィスでクレジットカードで支払いました。
エル・カラファテ往復バス
Solo Patagonia社の案内にあるようにエル・カラファテとプンタ・バンデラ間のバスはツアーに含まれていません。しかし、実際には公共交通手段がないので、レンタカーでも借りていない限りはSolo Patagonia社にバスをお願いしなければいけません。
これは現地のオフィスに行くと300ペソで依頼できます。ホテルからの送迎になります。支払いは現金払いのみです。
ペリト・モレノ氷河 アイストレッキング
ロス・グラシアレス国立公園の目玉であるペリト・モレノ氷河の楽しみ方は
- 展望台から見学する
- クルーズ船でリコ水道から間近で見学する
- アイストレッキングで氷河の上を歩く
の3つになります。実際には2と3の場合も展望台から見学ができるので、1回の訪問で体験できるのは「1のみ」「1と2」「1と3」という形になります。
2日以上の時間とお金があれば2と3を両方体験できますが、私の場合はペリト・モレノ氷河に使える日は丸一日の予定でした。私はアイストレッキングを選択することにしました。
ペリト・モレノ氷河のアイストレッキングを開催しているのはHielo & Aventura社になります。
現地でツアーを参加した感じを見ると、施設の関係上、おそらくこの会社しかアイストレッキングを営業していません。
アイストレッキングの選択
アイストレッキングはさらに
- 氷上を1時間40分ほど歩く「Mini Trekking」(対象年齢: 10~65歳)
- 氷上を3時間30分ほど歩く「Big Ice」(対象年齢: 18~50歳)
の二つのコースがあります。費用は1200ペソと2200ペソです(2015~2016シーズン、往復バス代300ペソは別)。
私が手配した2015年12月当時ペソの公式レートは1ペソ=14円ほどあり、Big Iceにすると3万円を超える出費でした。しかし、一生に一度の経験ということで、私はBig Iceにすることにしました。
アルゼンチンの物価は不安定なので、価格は変更があると思います。
また、当時でも闇レートを使えば1ペソ=10円だったので、Big Iceでも2万円半ばに、さらに公定レート撤廃後の2016年に入ってからであれば1万円台になります。
オンライン予約
アイストレッキングはオンラインで予約することができます。私は日程重視だったので事前予約しておきました。
しかし、実際に参加した状況を見ると、人数が多いと複数のグループに分けてトレッキングするなど、柔軟に運営しているようでした。そのため、人数制限は厳しくないという気がしています。現地についてから手配してもよかったかもしれません。
オンライン予約はHielo & Aventura社の下記ページから行います。英語です。
まず参加したいトレッキングのコースを選択します。ここでは「Big Ice」を選択します。
次の画面ではトレッキングの説明が出るので「I accept these conditions of booking and want to proceed with booking」を選択します。
予約申し込みが成功すると、翌日あたりにHielo&Aventura社から支払いと健康チェックに関するメールが届きます。
これは以降で説明します。
支払い
支払いはクレジットカードでできるのですがかなり問題がありました。
Hielo&Aventura社からはメールでPDFファイルが送られてきて、そのPDFファイルを印刷したものにクレジットカードの情報を記載&サインしてPDFやJPEGでメールで送り返す、ということが要求されました。
しかし、メールは盗み見られるので、メールでクレジットカードの情報を記載して送るのは大変危険です。添付ファイルでも盗み見られます。
結局私は、「クレジットカード情報等を記載してサインした書類をPDFにする」→「パスワード付ZIPファイルにする」→「パスワード付ZIPファイルをメールで送る」→「パスワードは別途メールで伝える」という作戦にしました。
しかしHielo&Aventura社のメールシステムは、パスワード付ZIPファイルは受信できない(削除してしまう)仕組みのようで、うまくいきませんでした。そんなやり取りをしているうちに日本出発の日が来てしまい、結局事前決済を行わない状態となってしまいました。
しかし、実際は現地のオフィスで支払ってアイストレッキングに問題なく参加することができました。
事前に予約して支払う必要があったのかどうかは、微妙なところです。
健康チェック
アイストレッキングは足元の割るところを長い時間歩くということで、健康であることが参加条件になっています。
この健康条件をチェックするために次のような書類が送られています。
表のところが「病気名」と「YES/NO」のチェック欄となっていて、10項目ぐらいの病気について回答します。病気名は英語なので辞書を使って調べるしかありません。
予約を成立させるには、この書類に記入&サインをして、支払いの書類とともに送り返す必要があります。しかし、私はすでに紹介したようにパスワード付ZIPファイルが送れないという問題があったため、結局この書類は事前に提出しませんでした。
その代わり現地で支払う際に全く同じ紙に健康状態を記入することをともめられました。
エル・カラファテ往復バス
アイストレッキングにはエル・カラファテとの往復のバスは含まれていません。
ペリト・モレノ氷河の展望台へのバスは複数の会社が運営していますが、アイストレッキングの時間とタイミングが合うとは限りませんし、そもそもアイストレッキングの開始場所は展望台からは離れています。
そのため、実際にはレンタカーでも借りていない限りはHielo&Aventura社にバスをお願いしなければいけません。
これはアイストレッキングの予約時に交通手段が必要だと伝えることで、300ペソで依頼できます。ホテルからの送迎になります。
支払いはアイストレッキングの費用と合算して請求されることになりました、私は上記のように事前に支払いができなかったので、現地のオフィスでクレジットカードで支払いました。
ビーグル水道 クルーズ
今回のパタゴニア旅行の予定の中で、もう一つ現地ツアーが必要なところとして、ウシュアイアからのビーグル水道というものがありました。ウシュアイアから船で出発してビーグル水道の島々を巡るというものです。
このビーグル水道のクルーズツアーについては地球の歩き方に「購入は当日でもOK」と記載されていることとから現地手配とすることにしました。
まとめ
今回はパタゴニア旅行をするにあたり、事前に手配した現地ツアーを紹介しました。
ウプサラ氷河クルーズについては、船の数が限られていること、船の乗船人数が限らていることから、日程に余裕がないのならば事前に予約しておくことをおお勧めします。
ビーグル水道クルーズやアイストレッキングについては現地についてからでも何とかなるのではないかと思います。
次回からは実際の旅行の様子を紹介したいと思います。
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