2015年12月 パタゴニア旅行のプランニング その1 (移動編)

計画 アルゼンチン

2015年11月ごろの話です。

12月に久々の2週間の休みが取れることが判明したため、さっそく旅行の準備に取り掛かりました。これはその時のお話です。

旅先の選択

2週間ということもあって、普段なかなか遠征できないアフリカと南アメリカが候補に挙がります。もちろん12月ということもあって寒い北半球の地域は避けたいという考えもありました。

最初に思いついたのは下記の3地域です。

  1. 南アフリカとその周辺
  2. 南米のボリビア(ウユニ塩湖)
  3. 南米のパタゴニア

図書館で地球の歩き方を3冊借りたり、ネットで調べたりして、結局決めたのは3のパタゴニア。以前、旅先であった人に「これまでで一番きれいだったのはパタゴニアのパイネ国立公園」といわれたのを思い出したということもあります。

パタゴニアとウユニ塩湖を組み合わせることも検討したのですが、それは期間が足りず今回はパタゴニアのみということになりました。

参考文献

旅行先が決まれば購入するのは定番の地球の歩き方です。なんだかんだ言って役に立ちます。

また手元のあった「世界の絶景・秘境 100」という本もなかなか役に立ちました。

ルートの決定

地球の歩き方を購入して、地図とにらめっこしながらピックアップした場所は下記のポイントです。

  • ロス・グラシアレス国立公園(アルゼンチン)・・・氷河見物とトレッキング
  • トーレス・デル・パイネ国立公園(チリ)・・・トレッキング
  • ウシュアイア・・・世界最南端の町!

パタゴニアにアクセスするためにはアルゼンチンならブエノス・アイレスからのフライト、チリならサンチアゴからのフライトになります。したがって日本から何とかしてブエノス・アイレスかサンチアゴにたどり着く必要があります。

さらにANAのプラチナメンバーの基準まであと6000ポイントぐらいに迫っていたので、スターアライアンスの航空会社を使いたいという事情もありました。

最初はユナイテッド航空で北米経由を検討しました。この場合、ブエノス・アイレスINのサンチアゴOUTというようなオープンジョーの発券が可能です。調査をしだしたころは16万円台であったと思います。

ところが、いろいろ検討しているうちに16万のチケットは売り切れてしまったようでユナイテッドでは20万円以上かかるようになってしまました。

そこでエアカナダやTACA航空の利用も考えたのですが、ここで思いついたのがヨーロッパ経由。そもそも地球の裏側なので西回りだろうが東回りだろうが大して変わりません。

結局、買ったのがルフトハンザ航空のチケットでした。購入したのが2015/11/13(約3週間前)で費用は180,280円です。

  • 往路: 成田(2015/12/05 10:30)→フランクフルト→ブエノス・アイレス(2015/12/6 08:00)
  • 復路: ブエノス・アイレス(2015/12/19 17:50)→フランクフルト→羽田(2015/12/21 13:05)

ルフトハンザのフライト詳細

行きは翌日着ですが、帰りは翌々日着になるので注意が必要です。なお、この日程を1日でも後ろにずらすと、チケット代は5万円以上跳ね上がりました。どうも上記の日程が欧米のクリスマスシーズンにかからないぎりぎりのところだったようです。

ブッキングクラスは往路がS・復路がWのため、ANAマイレージの積算率は50%になります。東京⇔フランクフルト⇔ブエノス・アイレスの基本マイレージは往復で25880マイルですので、その半分の12940マイルが獲得できることになります。

ちなみにブエノス・アイレス往復の最安値は中東経由で、確かカタール航空で14万円ぐらいであったと思います。 マイルを気にしないのならば中東経由を選んでいたと思います。

ブエノスアイレス⇔パタゴニア

ルフトハンザのチケットがブエノス・アイレス発着なので、当然ながらブエノス・アイレスから空路でパタゴニアにアクセスすることになります。南部パタゴニアへのフライトがあるのはエル・カラファテ、ウシュアイア、リオ・ガジェゴスです。

このうち、ロス・グラシアレス国立公園の拠点であるエル・カラファテと行きたいポイントの一つであるウシュアイアを使えば無駄が少なくなります。

また、日本往復のルフトハンザのチケットとは別に買うので、飛行機が遅延して乗れなかった場合には保証が受けられなくなります。その場合、ダメージが大きいのがブエノスアイレスからの帰国便に乗り遅れることなので、帰りはブエノス・アイレスで予備日を1日作るように考えました。

何度も検索して見つけ出して予約したのが下記のフライトです。費用は23,240円24,530円です。こちらはExpediaで購入しました。

  • 往路: アルゼンチン航空(AR1872) ブエノス・アイレス(2015/12/06 13:30)→エル・カラファテ(2015/12/06 16:50)
  • 復路: アルゼンチン航空(AR1891) ウシュアイア(2015/12/17 20:25)→ブエノス・アイレス(2015/12/17 23:53)

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ちなみにブエノス・アイレスには空港が2つあり、主に国際線が発着するのがエセイサ、国内線が発着するのがアエロ・パルケと呼ばれています。成田と羽田で分かれているような感じです。ブエノス・アイレスに到着した日はエセイサからアエロ・パルケに移動する必要があるため、乗り継ぎに5時間半を確保しています。

パタゴニア内

パタゴニア内は基本的にバスで移動となりますが、ウシュアイアは離れているため飛行機の移動(その場合はエル・カラファテからのフライト)もありと考えていました。

パタゴニア内でのルートを計画するにあたって、もっとも重要(というか制約事項)だったのはトーレス・デル・パイネ国立公園内の宿です。

トーレス・デル・パイネ国立公園

トーレス・デル・パイネ国立公園のWサーキット

パイネ国立公園をトレッキングする王道のルートはWサーキットと呼ばれるコースです。これを四泊五日あるいは三泊四日で踏破するのが標準的です。したがって少なくても3箇所の山小屋(チレーノ or ラス・トーレス、ロス・クエルノレス、パイネグランデ)を確保しなければいけないのですが、泊まれる人数が非常に限られているのです(キャンプサイトで泊まる手もありますが、寒そうなのでキャンプはやめておきました)。

私が調査したのはトーレス・デル・パイネ国立公園に行く3週間ほど前でしたが、すでに満員の日がいくつも出ていました(ただし、キャンプサイトは空いていました)。

結局、私が調べた段階で、滞在中に3泊を連続で確保できたのは下記の日程だけでした。

  • 2015/12/11 パイネグランデ
  • 2015/12/12 ロス・クエルノス
  • 2015/12/13 チレーノ

なのでこの12/11~12/13をトーレス・デル・パイネ国立公園で割り当て、その前にロス・グラシアレス国立公園(エル・カラファテを拠点)を、そのあとにウシュアイアを訪問することになりました。

トーレス・デル・パイネ国立公園からウシュアイアの移動も悩みところでした。ウシュアイアで自由に使える日を2日間確保したかったので、この移動はできるだけ短縮したかったのです。

バスだとプンタ・アーレナス経由、飛行機だとエル・カラファテにいったん戻ってからフライトとなります。

調べてみると、飛行機は移動時間は短くなるものの、フライト時刻とエル・カラファテに戻るバスのスケジュールを突き合わせると、フライト前日にエル・カラファテに戻らねばならないことがわかりました。

一方、バスでは、トレース・デル・パイネ国立公園でトレッキングを終えた後にすぐにプンタ・アーレナスまで移動すれば、翌日にウシュアイアに到達でき、移動日を1日に抑えられることがわかりました。

結局、パタゴニア内のルートは

ロス・グラシアレス国立公園(エル・カラファテ)
↓(バス)
プエルト・ナタレス
↓(バス)
トーレス・デル・パイネ国立公園
↓(バス)
プンタ・アーレナス
↓(バス)
ウシュアイア

としました。

利用したサイト

ルートを決定するに当たり、次のサイトを参照しました。

決定したルート

最終的に決まったルートは次の通りです。

12/5(土) 10:30 ルフトハンザ LH711 (成田→フランクフルト) (15:00)
乗り継ぎ 7:05
22:05 ルフトハンザ LH510 (フランクフルト→ブエノス・アイレス エセイサ)
12/6(日) 8:00 ブエノス・アイレス エセイサ着
9:30 バス (エセイサ→アエロ・パルケ)
13:00 アルゼンチン航空 AR1872 (ブエノス・アイレス→エルカラファテ) (16:50着)
宿泊 エル・カラファテ
12/7(月)~
12/9(水)
ロス・グラシアレス国立公園
宿泊 エル・カラファテ
12/10(木) 8:00 バス: エル・カファテ→プエルト・ナタレス(13:00)
宿泊 プエルト・ナタレス
12/11(金) トーレス・デル・パイネ国立公園 1日目(プエルト・ナタレス→パイネグランデ)
7:30 バス:プエルト・ナタレス→プデート (10:45)
宿泊 パイネグランデ 山小屋
12/12(土) トーレス・デル・パイネ国立公園 2日目(パイネグランデ→ロス・クエルノス)
宿泊 ロス・クエルノス 山小屋
12/13(日) トーレス・デル・パイネ国立公園 3日目(ロス・クエルノス→チレーノ)
宿泊 チレーノ 山小屋
12/14(月) トーレス・デル・パイネ国立公園 4日目(チレーノ→ラス・トーレス)
14:00 バス: ラス・トーレス→アルマガ湖
14:30 バス: アルマガ湖→プエルト・ナタレス (16:00) (Bus SurかZaahj)
18:00 バス: プエルト・ナタレス→プンタ・アーレナス (21:00) (Pacheco)
宿泊 プンタ・アーレナス
12/15(火) 9:00 バス:プンタ・アーレナス→ウシュアイア (19:00) (Pacheco)
宿泊 ウシュアイア
12/16(水) 9:00 ウシュアイア滞在
宿泊 ウシュアイア
12/17(木) 20:25 AR (USH→AEP) (23:53着)
宿泊 ブエノス・アイレス
12/18(金) 予備日
宿泊 ブエノス・アイレス
12/19(土) 17:50 ルフトハンザ LH511 ブエノス・アイレス エセイサ→フランクフルト
12/20(日) 11:00 フランクフルト着
乗り継ぎ6:45
17:55 LH716 FRA→HND (13:05+1)
12/21(月) 13:05 羽田着

まとめ

今回はパタゴニアを2週間かけて旅行にするにあたり移動ルートをプランニングしたことを紹介しました。

日本から南米へのフライトは北米経由が一般的なのですが、実はヨーロッパ経由や中東経由もありますので値段を調べてみた方がよいでしょう。

パタゴニア内の移動はバスが中心になりますが、トーレス・デル・パイネ国立公園でWサーキットを歩く場合は、山小屋の確保が最優先で、山小屋の日程に合わせて前後の旅程を決める必要があります。

次回はパタゴニアでの宿の手配について紹介します。

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